覚悟を決めた夏、あの空の向こうに



「倉橋美央さんがその船に乗れなかったら、一週間はこの島から出ることはできません」


「せっかく来たので、そのほうがいいんですけど……」


「ダメです!」


 私のわがままを聞いて、先生が強い口調で言ってくる。

 一週間に一度しか東京行きはないので、停泊してる船に乗らないと次はないから必死に説得してきた。
 
 ……というか、さっきから私の隣に黙って座ってる女の人は誰なのかな?


 強制的に帰るよう言われたけど、ぜったいに嫌だよ。

 せっかくここまで来て、妹に会えないまま戻りたくない。

 なんとか今の状況から抜け出し、真央の所へ行けないかな。

 不安なまま、追いつめられていく私は行動にで出た。


「あっ、あのう……」


 手で自分のお腹を押さえながら、足の太ももをすり合わせモゾモゾさせる。


「どうしたの、倉橋さん」


「……ちょっと」


「なに?」


「さっきから我慢してたんですけど、お腹が痛くて……」