覚悟を決めた夏、あの空の向こうに



「あの……」


「とりあえず、私の車に乗って学校に来てくれるかしら」


 どうしたらいいのか分からず、私は口を閉じたまま。

 何とかこの場をしのいで、妹に直接あいに行きたい。

 このままだと、強制的に父島から返されてしまいそう……


「さあ、乗って!」


 ちょっと強い口調で先生が言ってきた。

 私は腕をつかまれ、車の助手席に座らされる。

 持ってきたキャリーバッグは後ろの座先に乗せられた。


「えっと……」


「じゃあ、学校にいきますからね」


「えっ、私を学校にですか?」


「そうよ」



 私の話しを聞こうともせずに、運転席へ乗り込んだ先生は車を走らせた。