覚悟を決めた夏、あの空の向こうに



「私は、真央ちゃんが在籍してる小学校の先生です」


「えっ!」


「あなたのお母さんが心配して、父島の学校や市役所、警察と消防に連絡を入れたみたいね」


「そうなんですか……」


「動揺してたからなのかも。事情を知って、真央ちゃんのことを知ってる私がここにきたの、理解してくれた?」


 港を出る前に、メールするの忘れてたんだよね。

 海の上は、ずっと圏外だったし。

 船から下りる時、スマホも壊れちゃったから……


「それにね、家出少女らしい子が下船するって、船内から通報もあったのよ」


 あの女の人たちが、家出少女と勘違いして通報したんだ。


「ついてないよ……」


 がっくりと肩を落とす私。

 こんな所で学校の先生につかまってしまうなんて。

 島の人も警察ではなく、学校に通報したんだ。


 妹の真央を知ってる学校の先生だから、顔がそっくりだと言ってるし。



 もう逃げられない。