覚悟を決めた夏、あの空の向こうに



 翌朝、起きて窓から外を見つめると晴天だった。


「すごい、まぶしいかも!」


 朝食を食べ、白いワンピースに着替えて髪型はポニーテールに結び身なりを整える。


 午前十一時、小笠原諸島の父島にある、船着き場の港に到着。


 タラップを下りてキャリーバッグを引こうとした時、ポケットの中にあったスマホを地面に落としてしまう。


「あっ!たいへん!」


 すぐに拾い上げたけど、地面に落ちた衝撃で壊れたらしく電源が入らない。

 画面が割れてなかったのが唯一の救いだ。

 でも、やっぱり何をしても電源が入らなくて困ってしまう。


「どうして?しんじられない……」


 東京の港を出る前に、お母さんへ向けて「いってきます」のメールを送る予定だったのに忘れてたんだよね。

 心配をかけたくないから、父島に到着したらすぐにメールしようと思ってたんだけど……

 頬をふくらませ、不機嫌な表情でキャリーバッグをゴロゴロと手で引きながらフェリーターミナルを出る。



 そこで私は、待ち構えていた大人の女性に声をかけられた……