覚悟を決めた夏、あの空の向こうに



 私は借りた自転車に乗って、先を走る真央の後に続く。

 真央と私は二台の自転車で別々に行動。

 行く先を知らされてないので、ちょっと不安な気持ちもある。


「いったい、どこへ向かうのだろう……」


 太陽が水平線に近づく夕方は、とても綺麗で神秘的。

 海岸線の道路から見る景色は最高だね。

 思わず見入って自転車の速度がゆっくりになってしまう。



「真央、どこに行くか教えてよ」


「……」



 だまって付いてこいと、無言だけど妹の思いは私の心につたわってくる。


「はいはい、わかりましたよ」


 自転車を走らせて、たどり付いた先は展望台だった。


「わー、きれいな夕日だね……えっ?」


 展望台の駐車場に賢斗くんがいる。

 どうやら自転車に乗って一人できたみたい。


 夕日を背にして、賢斗くんが私たちを見つめていた。



「どうしたの?」