覚悟を決めた夏、あの空の向こうに



「なんなの、あの人たち」


 コソコソと話てたけど、まさか家出少女と思われてないよね。

 ちょっと嫌な予感がするけど、気にしてもしかたない。

 それよりも、はなれて暮らす妹に、こんな所でまちがえられるなんて思ってもいなかった。


 でも、しかたない。

 だって、顔が似てる姉妹なんですもの……


 そういえば、私が言葉を話したら驚いてた。

 どうしてかな?


 あの女の人たちが、気になることを言ってたのが引っかかる。

 私が言葉を話してると驚いてたけど、いったいなんだろう?


 チラチラと私を見る目も、いやな感じ。

 まるで、幽霊かバケモノが出たような視線だった……


「ちょっと不機嫌かも、しつれいよね!」


 これ以上、不快になることを誰かに言われたくないよ。



 いやな思いをしたくないので、女性専用のエコノミースペースに行って横になり、掛け布団を頭から被って寝ることにする。