あっという間に日は過ぎていって、今日は12月25日クリスマス。
今まで僕にとってクリスマスというのは、日常と変わらない日だった。
けれど、今年は違う。
「鷹栖〜準備できた?」
「あ、うん!」
僕は自室のドアを急いで開けた。
すると、目の前にはいつもと違った雰囲気の月海くんが立っていた。
水色のラインの入ったコートの中は灰色のTシャツで、下はダボっとした黒いズボン。
耳には小さなピアスをつけて、ネックレスもつけていた。
「あ…えと」
なんだか緊張してしまって、言葉に詰まる。
それから、僕よりも先に月海くんが言った。
「鷹栖めっちゃかっこいいね。やば、なんか緊張するや」
そう笑ってくれて、なんとなく緊張が解けた。
今日の僕の格好は黒色のパーカーの上に藍色のコートを着て、スボンはラインがはっきりするものにした。
あとは緑色のマフラーを持ってきた。
「月海くんも…その、かっこいいよ」
僕は顔を赤くして視線を下げた。
それを阻止するように僕の頬を手で挟んで、月海くんと視線を絡ませた。
「やばいめっちゃかわいい。今日一日中鷹栖を独占できるとか、嬉しすぎる」
そう言って、チュッと音を立てて軽くキスをした。
「ちょ、ちょ…!」
月海くんは軽く笑って、恋人繋ぎをした。
またからかわれた。
それから、僕は何も言えず彼と一緒に家を出た。
外はもう夜で暗いはずなのに、今日はライトアップで明るい。
「今日はクリスマスマーケット行った後、イルミネーションでいいよな?」
「うん。もちろん」
今回は月海くんにお任せ。
クリスマスに外に出るなんて初めてだし。
それからしばらく歩いて、クリスマスマーケットについた。
街はいつも以上に活気であふれていて、ところどころあるイルミネーションも素敵だった。
こんな景色を見ることができて、夢みたいだ。
「めっちゃきれいだね。てか、人多い」
そう言って笑ってくれた月海くん。
僕の隣には彼がいる。
「そうだね」
僕は彼の手をひいて人混みの中に飛び込んでいった。
キョロキョロと辺りを見回せば、クリスマス限定の商品が多い。
まず僕が目につけたのは、ホットココアだった。
「月海くん!あれ飲みたい!」
「ん?ああ、ホットココアね。オッケー」
僕達はホットココアを購入した。
雪だるまのマシュマロが浮かんでいて、なんだかかわいいや。
「ふふっ。かわいいね」
「そうだね。それより、鷹栖の方がかわいいよ」
「っ…!?」
いきなりそんなことを言うから、びっくりしちゃった。
月海くんがくすくす笑うから、からかったんだと気がついた。
「ちょっと!からかわないでよね!今日2回目だよ。もう…」
「ははっ、ごめんごめん。でも、本当だよ?俺の恋人は世界一可愛い」
「…もうっ!」
僕はプイッと横を向いてホットココアを一口飲んだ。
甘さが口に広がって、なんだかホッとする気がする。
とそんな時、男の子が声をかけてきた。
「おー、陽翔じゃん!って、会長もいる!?」
振り返ると、そこには月海くんとよく仲良くしている男の子がいた。
たしか月海くんと同じクラスの、五十嵐光希くんだ。
在学生の名前は全員覚えているから、合っているはずだけど…。
「こんばんわ。えっと、五十嵐くん…で合ってるかな?」
僕がそう聞くと、彼は驚いた表情を見せた。
「合ってる!!えっ、なんで俺のこと知ってるん!?」
「え、ええっと…在校生の顔と名前はみんな覚えてるから…」
「ほえ〜。やっぱ会長すげーな。超人じゃん」
五十嵐くんは、そう感心したように言った。
月海くんより元気が良くて、なんかかわいがりたくなる子だなと思った。
それから、僕に近寄って言った。
「てかさ、なんで会長は陽翔と一緒にいるん?そんなに仲良かったけ?不思議な組み合わせ〜」
「えっと…」
答えに困っていると、月海くんがさりげなく僕の肩を抱き寄せた。
「付き合ったー」
「……は?え、ちょっと待て。ん、え?それって恋人ってこと!?」
さらりという月海くんにドキドキしながら、五十嵐くんの反応を待った。
しばらく固まった後、こう言った。
「まじかー。めっちゃびっくりしたんだけど!てか、会長は無理矢理じゃない?こいつ結構強引なとこあるじゃん?」
「おい」
五十嵐くんが心配そうに僕を見てくる。
僕はすぐに首を横に振った。
「僕もその…月海くんのこと好きだから。無理矢理とかじゃないんだ」
「…そっか。ならよかった」
もっとなにか言われると思っていた。
男同士なのにとか、お前らゲイだったのかとか。
そんなことを考えているせいか、つい口に出てしまった。
「男同士だからとか言わないの…?」
その言葉にきょとんとした後、五十嵐くんは首を横に振った。
「いやいや!そんなの言わないし!ていうか、男同士だから恋愛しちゃダメとかなくね?俺はふたりが幸せならそれでいいと思うけどなぁ。違うの?」
「っ…!!違わない!あの…ありがとう」
僕はそう言って笑った。
よかった、嫌なふうに捉えられなくて。
月海くんの友達だからかな。
とってもいい人。
「お、おお」
「おい光希。俺の彼氏に惚れるなよ。ぜってぇ許さないからな。てかもう視界に入れるな」
「わ、わかってるって…!!ひでぇよ陽翔…」
ふたりがそうやって戯れ合っているのを笑顔で見ていた。
今まで僕にとってクリスマスというのは、日常と変わらない日だった。
けれど、今年は違う。
「鷹栖〜準備できた?」
「あ、うん!」
僕は自室のドアを急いで開けた。
すると、目の前にはいつもと違った雰囲気の月海くんが立っていた。
水色のラインの入ったコートの中は灰色のTシャツで、下はダボっとした黒いズボン。
耳には小さなピアスをつけて、ネックレスもつけていた。
「あ…えと」
なんだか緊張してしまって、言葉に詰まる。
それから、僕よりも先に月海くんが言った。
「鷹栖めっちゃかっこいいね。やば、なんか緊張するや」
そう笑ってくれて、なんとなく緊張が解けた。
今日の僕の格好は黒色のパーカーの上に藍色のコートを着て、スボンはラインがはっきりするものにした。
あとは緑色のマフラーを持ってきた。
「月海くんも…その、かっこいいよ」
僕は顔を赤くして視線を下げた。
それを阻止するように僕の頬を手で挟んで、月海くんと視線を絡ませた。
「やばいめっちゃかわいい。今日一日中鷹栖を独占できるとか、嬉しすぎる」
そう言って、チュッと音を立てて軽くキスをした。
「ちょ、ちょ…!」
月海くんは軽く笑って、恋人繋ぎをした。
またからかわれた。
それから、僕は何も言えず彼と一緒に家を出た。
外はもう夜で暗いはずなのに、今日はライトアップで明るい。
「今日はクリスマスマーケット行った後、イルミネーションでいいよな?」
「うん。もちろん」
今回は月海くんにお任せ。
クリスマスに外に出るなんて初めてだし。
それからしばらく歩いて、クリスマスマーケットについた。
街はいつも以上に活気であふれていて、ところどころあるイルミネーションも素敵だった。
こんな景色を見ることができて、夢みたいだ。
「めっちゃきれいだね。てか、人多い」
そう言って笑ってくれた月海くん。
僕の隣には彼がいる。
「そうだね」
僕は彼の手をひいて人混みの中に飛び込んでいった。
キョロキョロと辺りを見回せば、クリスマス限定の商品が多い。
まず僕が目につけたのは、ホットココアだった。
「月海くん!あれ飲みたい!」
「ん?ああ、ホットココアね。オッケー」
僕達はホットココアを購入した。
雪だるまのマシュマロが浮かんでいて、なんだかかわいいや。
「ふふっ。かわいいね」
「そうだね。それより、鷹栖の方がかわいいよ」
「っ…!?」
いきなりそんなことを言うから、びっくりしちゃった。
月海くんがくすくす笑うから、からかったんだと気がついた。
「ちょっと!からかわないでよね!今日2回目だよ。もう…」
「ははっ、ごめんごめん。でも、本当だよ?俺の恋人は世界一可愛い」
「…もうっ!」
僕はプイッと横を向いてホットココアを一口飲んだ。
甘さが口に広がって、なんだかホッとする気がする。
とそんな時、男の子が声をかけてきた。
「おー、陽翔じゃん!って、会長もいる!?」
振り返ると、そこには月海くんとよく仲良くしている男の子がいた。
たしか月海くんと同じクラスの、五十嵐光希くんだ。
在学生の名前は全員覚えているから、合っているはずだけど…。
「こんばんわ。えっと、五十嵐くん…で合ってるかな?」
僕がそう聞くと、彼は驚いた表情を見せた。
「合ってる!!えっ、なんで俺のこと知ってるん!?」
「え、ええっと…在校生の顔と名前はみんな覚えてるから…」
「ほえ〜。やっぱ会長すげーな。超人じゃん」
五十嵐くんは、そう感心したように言った。
月海くんより元気が良くて、なんかかわいがりたくなる子だなと思った。
それから、僕に近寄って言った。
「てかさ、なんで会長は陽翔と一緒にいるん?そんなに仲良かったけ?不思議な組み合わせ〜」
「えっと…」
答えに困っていると、月海くんがさりげなく僕の肩を抱き寄せた。
「付き合ったー」
「……は?え、ちょっと待て。ん、え?それって恋人ってこと!?」
さらりという月海くんにドキドキしながら、五十嵐くんの反応を待った。
しばらく固まった後、こう言った。
「まじかー。めっちゃびっくりしたんだけど!てか、会長は無理矢理じゃない?こいつ結構強引なとこあるじゃん?」
「おい」
五十嵐くんが心配そうに僕を見てくる。
僕はすぐに首を横に振った。
「僕もその…月海くんのこと好きだから。無理矢理とかじゃないんだ」
「…そっか。ならよかった」
もっとなにか言われると思っていた。
男同士なのにとか、お前らゲイだったのかとか。
そんなことを考えているせいか、つい口に出てしまった。
「男同士だからとか言わないの…?」
その言葉にきょとんとした後、五十嵐くんは首を横に振った。
「いやいや!そんなの言わないし!ていうか、男同士だから恋愛しちゃダメとかなくね?俺はふたりが幸せならそれでいいと思うけどなぁ。違うの?」
「っ…!!違わない!あの…ありがとう」
僕はそう言って笑った。
よかった、嫌なふうに捉えられなくて。
月海くんの友達だからかな。
とってもいい人。
「お、おお」
「おい光希。俺の彼氏に惚れるなよ。ぜってぇ許さないからな。てかもう視界に入れるな」
「わ、わかってるって…!!ひでぇよ陽翔…」
ふたりがそうやって戯れ合っているのを笑顔で見ていた。



