永遠の絆*

お金の事で精一杯で、そんな自分が妊娠したら…って事なんて全く考えてなかった。

私は“もし”って言葉は嫌い。

“もし”なんて言葉は使いたくない。

でも、“もし”そんな事になってしまえば私はきっと見捨てると思う。


葵より最低なのは、この私だ…


人を好きになった事なんて今までに一度もない。

だから、私は葵の気持ちに答える事は出来ないのかも知れない。

ちゃんとした言葉も言えない。

正解の言葉なんて、何もわかんない。


人を愛する事よりお金が必要だった。

高校に入った当時、“付き合って”って、言われた事もあった。


好きって感情は無いけど、少しくらいは気になった人もいた。

だけど、私は恋愛なんかよりお金が必要だった…


何よりもお金が必要だった。


目の前の葵はただジッと唇を噛み締めて私を見る。

そんな葵から私はそのまま視線を落とした。