永遠の絆*

潤んだ瞳で唇を噛み締めたまま、葵は私をジッと見つめる。


「じゃあ…、何で付き合ってんの?」


私の口からは思ってもみないほど最低な言葉がポロッと出ていた。

だって、ほんとにそうでしょ?


目が合った瞬間、葵の眉がグッと中央に寄る。


「…じゃん。好きだからに決まってんじゃん!!」

「……」

「美咲には私の気持ちなんてわかんないよ!」

「わかるよ」

「わかる?じゃあ何をわかってるの?誰かを想う事も知らない美咲に何が分かるの?」


だんだん張り上げていく声が、私の耳にジン…と叩きつけるように入ってきた。

確かに葵に言われた通りだった。

誰かを想う気持ち?

なにそれ。

そんなの分かるわけないじゃん。

誰かを想う気持ちなんて、私には無意味なだけ。


…好きだからに決まってんじゃん…


その葵の言葉が私の耳に焼きつく。


「だったら尚更、雅樹に言わないと…」

「言ったって無駄だよ。雅樹は何も思わない」

「でも、」

「言ったからって何かが変わるって訳じゃない。雅樹はそう言う人だよ。私が一番よく分かってる。でも…、それでも私は雅樹が好きだったから…」


葵は俯いてお腹に当てている手で、ギュっと淡いピンクのワンピースを握り締めた。