永遠の絆*

そんな重苦しい空間の中、私はゆっくりと口を開いた。


「あ、あのさ。今日、雅樹見た――…」

「言ったの?」


葵は私の言葉を素早く遮って、勢いよく口を開いて顔を上げた。


「いや、言ってないよ」

「お願いだから言わないで!」


一瞬、葵の声にビクっとした。

さっとは打って変わって違う張り叫ぶ声に心臓がドクンとする。

顔を顰めたまま葵は私をジッと見つめてくる。


「葵、雅樹さ――…」

「言わないで!美咲の言いたい事くらい分かってるよ。どーせ女と居たんでしょ?」

「…っ、」

「だから美咲こんな所まで来たんでしょ?知ってたよ、雅樹に他の女が居るって事くらい知ってたよ」


乾いた空気の中、勢いよく飛び掛ってくる葵の声と潤ませる瞳。

葵は私の言いたかった事を全て自分から言ってきた…


やっぱ知ってたんだ。

いつから知ってたの?


じゃあ、どうして?

なんで?

どうしてなの?