永遠の絆*

「うん。全然、大丈夫だから」

「……」


ほんとに大丈夫。

なんもないから。

未だに不安を隠せない葵の表情を見て、私はこの話題から避けるように話を切り替えた。


「それよか、体調どう?大丈夫?」


葵はさっきよりも不安な顔をし、地面に視線を落とし軽くお腹を擦った。


「うん…」


それ以上、何も言わない葵。

生暖かい風が私達を包み込む中、張り詰めた緊張感と沈黙が続く。

ただ、葵はお腹に手を当てて、ただジッと地面を見つめている。


病院に行かないとまだ分かんないじゃん。

…なんて言葉は私には言えなかった。

今の検査薬は陽性が出ると100%近くは妊娠しているらしい。

だから勘違いだよ…、なんて言葉は絶対に言えなかった。


言った時点で、そんなの気休めにもなんもならないし、余計に葵を傷つけそうで怖い。


私はいったいここに来て、葵に何を言おうとしたのだろう。

葵を目の前にすると何故か口が閉ざされてしまう。