永遠の絆*

車の中は爽やかなシトラスの匂いが広がる。

その匂いが私の好きな匂いでもあり、なんだか妙に落ち着けた。


つい、この匂いで癒されそうになり。

つい、この革のシートに何人もの女が乗って癒されてんだ…。とまで考えてしまった自分が本当に馬鹿らしく思った。


と言うか、あの雅樹の前に関係ない翔まで身を乗り出した事に対して、正直嬉しかったのは事実だった。


普通なら見てみぬ振りをする。

私だったら厄介な揉め事には入りたくないし、当たり前に無視をする。

だって、内容すら分かんないのに…。

なのに何で翔は?


私が怒ってるから翔も怒ってるって意味不明だけど、それはそれなりに少し嬉しかった。

葵は今どうしているだろう。

早く結果を出して、この先の事を考えなくちゃいけない。

時間は待ってはくれない。


「友達の彼氏なんだ…」


そんな事を思っていると、私は静まり返った車内の中、ポツリと言葉を漏らしていた。