永遠の絆*

そんな翔に思わずため息が漏れる。

分からない。

翔の事が全然分からない。


そして、その優しい笑みに負けてしまう私は余計に分からなくて情けない。

その笑みでいつも女を落としてるんだろうか…

きっと、そうだよね。

だってホストだもん。

ホストの世界なんて知らないけど、女落とすのなんて簡単なんだろうな。


でも、私は靡かないから。


そんな事を思っていると、私は翔に手を引かれていつの間にか駐車場まで来ていた。


そして目の前の車を見た途端、一瞬にして目が眩んだ。


黒光りの高級車――…

私にだってわかる。

誰がどう見たって高級車ってことくらい。


「乗れよ」


そう言って翔は助手席のドアを開け、私の背中を軽く押す。

結局私は遠慮する事なく、翔に甘えて車の中に身を収めていた。


私って、ほんと馬鹿だ。

なんでこの人の言われたとおりにしてんだろ。


車に乗り込んだ翔は、「行き先は?」と言ってエンジンを掛ける。


私は葵の家までの道のりを簡単に伝えると、翔は「はいよ」と言って車を発進させた。