永遠の絆*

「泣かないでよ葵…また会えるんだから」

「うん…」


鞄を肩に掛け、スーツケースを引っ張り私は外に出る。

目の前にはタクシーが止まってて後ろの座席のドアが開いてる。

スーツケースを運転手さんがトランクに入れると、私はママと葵の傍まで近づいた。


「じゃ、行って来る」

「たまには連絡してよね」

「身体に気をつけて」


シクシクと鼻をさする葵の言葉の後にママが言う。


「うん。葵もママも元気で」


そう言ってすぐだった。

私の身体が激しく反り返った。

目を向けると勢いよく抱きついてきた葵は声を出して泣く。


「ちょ、葵。そんな泣いたら行きづらいじゃん」

「だって…」


呟く葵の身体を軽く抱きしめた私は葵の頭を軽く撫でる。


「諒ちゃんと仲良くすんだよ?」

「うん」

「諒ちゃん、たまに短気なところあるけど根はいい奴だから」

「うん、知ってる」

「じゃあね」


ゆっくりと葵の身体を離してすぐ視線をママへと向ける。


寂しそうな顔をするママ。

だけど無理して笑ってるママが何故か辛く思えた。


「ママ、ありがとう。今まで迷惑掛けてごめんね」


私の瞳が潤んだのは一瞬だった。

フワッとママに抱きしめられる私の身体。