永遠の絆*

「馬鹿、行けよ。俺をあやふやにすんなよ」

「あやふやにしてんのはどっちだよ。翔じゃん!!」


待てないって言うから…

長いなんて言うから…


その気になってた私をあやふやにしてんのは翔じゃん!!


「悪い。さっきのは聞かなかった事にして」

「そんなの出来ないよ」

「行くなって言って引きとめてまで、俺はみぃちゃんを幸せにする自信ねぇの。今はまだ…」

「……」

「だから5年後。すんげぇ幸せにするから」


“それまで待ってて”

付け加えられた言葉にジンと胸が熱くなった。


抱きしめられる肌の体温と同時に零れ落ちる一滴の涙。

その涙で翔のスーツを汚さない様にと私はそっと翔の身体を引き離し、


「バイバイ」


小さく呟いた。


「またな」


返ってくる言葉にまた瞳が潤みだす。

バタンと閉まったドアの音で、全身の力がいっきになくなり、私はその場にしゃがみ込んだ。

たかが5年。

私が選んだ5年がこんなに苦しいものだとは思わなかった。


どれくらいしゃがみ込んでいたのかも分からない頃だった。

もう、あたりまえに日は落ちて外は真っ暗闇に包まれている。

重い身体を起して私はソファーに座りこむ。


帰ろうと思っていたけど身体が言う事を聞かなくて、結局私はソファーに横になったまま朝を迎えた。