永遠の絆*

明後日に旅立っちゃう私。

もうここに居るのも時間の問題。


待てないとか言わないでよ。

長いとか言わないでよ。


何でこんな旅立つ前に言うの?

だったらもっと早く言ってよ。


私の決断が…

感情が…

揺さぶる前にもっと早く止めてよ。


だったらずっと翔と居るのに…

翔の傍にずっと居るのに――…


暫く経ってリビングに来た翔の足音で顔を上げる。

上半身裸の翔は髪を綺麗に整え、冷蔵庫に向かう。

向かってすぐにペットボトルに入ったミネラルウォーターをそのまま口に含んだ。


「みぃちゃん、どうする?このままここに居る?」


私に近づいた翔はそう言ってソファーに置いてあった真新しい白シャツに腕を通す。


「帰るよ」


完全にスーツに身を包んだ翔はテーブルに置いてあった香水を吹き掛け腕時計をする。

その翔が掛けた香水でいっきに部屋の中が香水で包まれた。

この匂いにもう包まれる事も出来ないんだ…


「じゃあ、送る」

「…いや、いいや。もう少しだけここに居る」


そう言って私は翔に視線を送る。

もう少しだけ、ここに居たい。

最後に、もう少しだけ翔が居たこの空間に居たい…