“来ないで”って言ったなんて言えなかった。
だって、どうせしつこく聞かれるに決まってる。
だから私は平然として薄らと笑みを零すだけにした。
「じゃ、今日で最後だね」
鞄を肩に掛けた私は立ち上がって2人に視線を送る。
「あぁ」
「美咲、元気でね」
2人の声がはもる中、私はコクンと頷く。
「色々ありがとう。また帰ってきたら会おうね。じゃ、また」
「美咲、頑張ってね。バイバイ」
「なんかあったら帰ってこいよ。俺が慰めてやるから」
嫌味っぽく笑う諒ちゃんに、「いらねーよ」そう笑いながら吐き捨て、私は2人に手を振ってカフェを出た。
3月といえどもまだ風は少し冷たい。
見上げる空は青く澄んでいて、翔の顔が浮かんだ。
帰りにもう一度翔に会いたいと思った私は翔のマンションへと足を進める。
会いにくるよ。と言ったきり来ていなかった。
最近、翔の仕事が忙しくて会っていない。
バイト終了後に会ったっきり会ってはいなかった。
と、言うか。マンションに行き疲れている翔の邪魔にはなりたくなかった。
来ていいいよって言ってくれてた翔だけど昼間の睡眠をどうしても邪魔したくなかった。
時々、昼の仕事も行ってるのに、翔の邪魔にはなりたくなかった。
でも人間って不思議。そう思ってても出発が迫っていると思えば、翔に会いたいと思った。
会いたくて会いたくてどうしようもない感情に襲われる。
…最後に、どうしても会いたい。
カチャ…と開けた玄関から、私はゆっくりと足を踏み入れる。
いつも通りのリビング。
ソファーには夜から行くんだと思わせるスーツがある。
そして私の視線が一点に集中した。
だって、どうせしつこく聞かれるに決まってる。
だから私は平然として薄らと笑みを零すだけにした。
「じゃ、今日で最後だね」
鞄を肩に掛けた私は立ち上がって2人に視線を送る。
「あぁ」
「美咲、元気でね」
2人の声がはもる中、私はコクンと頷く。
「色々ありがとう。また帰ってきたら会おうね。じゃ、また」
「美咲、頑張ってね。バイバイ」
「なんかあったら帰ってこいよ。俺が慰めてやるから」
嫌味っぽく笑う諒ちゃんに、「いらねーよ」そう笑いながら吐き捨て、私は2人に手を振ってカフェを出た。
3月といえどもまだ風は少し冷たい。
見上げる空は青く澄んでいて、翔の顔が浮かんだ。
帰りにもう一度翔に会いたいと思った私は翔のマンションへと足を進める。
会いにくるよ。と言ったきり来ていなかった。
最近、翔の仕事が忙しくて会っていない。
バイト終了後に会ったっきり会ってはいなかった。
と、言うか。マンションに行き疲れている翔の邪魔にはなりたくなかった。
来ていいいよって言ってくれてた翔だけど昼間の睡眠をどうしても邪魔したくなかった。
時々、昼の仕事も行ってるのに、翔の邪魔にはなりたくなかった。
でも人間って不思議。そう思ってても出発が迫っていると思えば、翔に会いたいと思った。
会いたくて会いたくてどうしようもない感情に襲われる。
…最後に、どうしても会いたい。
カチャ…と開けた玄関から、私はゆっくりと足を踏み入れる。
いつも通りのリビング。
ソファーには夜から行くんだと思わせるスーツがある。
そして私の視線が一点に集中した。



