永遠の絆*

“美咲、今日会えない?”


そう葵から電話があったのは出発する2日前だった。

約束のカフェに10分遅れで入る私に、


「遅い」


遠くの方から聞き覚えのある声に私は辺りを見渡した。

目を捕らえたのは眉間に皺を寄せて座ってる諒ちゃん。


その隣には笑みを浮かべて手を振ってる葵。


「え、何で諒ちゃんが居んの?」


近づいた私は思った通り口にする。


「居たら悪いのかよ」

「いや、別に」


葵の隣に座ると目の前の諒ちゃんがメニューを差しだす。


「何か頼めよ」

「あぁ…。んじゃあ、ロイヤルミルクティーで」


そう言った私に諒ちゃんは店員を呼び、注文する。


「で、どうしたの?」


持っていた鞄を後ろに回す私に葵はニコっと笑みを零す。


「渡すものがあってね」

「何?」


優しく微笑みながら、葵は鞄の中からラッピングしてあるピンクの袋を取り出した。