永遠の絆*

ソファーに座り何気ないテレビを見ながら翔と時間を刻む。

この一分一秒が凄く大事に思える瞬間だった。


「ねぇ、翔?」


不意に出した私の声に翔は反応する。

そしてタバコを吸っていた翔は私に視線を送った。


「うん?」

「翔はさ、寂しいとか人生に疲れたとか思った事ある?」

「人生に疲れたとか、なんだよそれ。なんの話?」


口からタバコを離してすぐ翔はクスクス笑いだす。


「うん、ほら…翔ずっと一人だったし、仕事も大変そうだし」

「あー…」


長く語尾を伸ばした翔はタバコを灰皿に磨り潰し、仰向けになって天井を見上げる。

そして言葉を続けた。


「お袋が亡くなってから、寂しいって思った事はいっぱいあった。現に俺がいっぱい苦しめて亡くなったようなもんだったからな」

「……」

「疲れたって思う事もあったけど、人生には疲れてなかったけど」


苦笑いになって翔は私に視線を送る。


「そっか」

「下っ端の頃はさ、嫌で嫌で仕方なかったけど、でもいつかは挽回してやろうと思った」

「……」

「まぁ男のプライドってやつかな」


翔は天井を見上げながら寂しそうにフッと笑う。