永遠の絆*

「あと1カ月と少しか…。なんか美咲が居なくなるって思うと寂しいね」

「……」

「うん、でも私は嬉しいよ。頑張ってね」


少し潤んでた葵の瞳から涙が伝う。

その伝った涙を葵は指で拭った。


「何で葵が泣くのよ」

「だって、いつも一緒に居たからさ。考えると寂しいなって」

「寂しくないでしょ。諒ちゃん居てんだから」


そう言って私は寂しさを吹き飛ばす。


「諒也先輩は別じゃん」

「別じゃないよ。ってか諒ちゃんと昨日会ったよ。補習頑張ってたけど」

「うん。毎日ちゃんと行ってるみたい。卒業したいからって」

「……」

「なんか、私の所為なのに何も出来ない自分が悔しい」


葵は俯いて唇を噛みしめる。

きっと葵はまだ諒ちゃんが入院してた時の事を悔んでる。

葵の所為じゃないのに…


「諒ちゃんはさ、葵の所為だと思ってないよ。それに何かしてほしいとかも思ってない。葵は葵のままで居ればいいんだよ」

「……」

「ごめんね、葵」


俯いてる葵にそう告げると、葵はすぐに頭を上げ目を大きくして私を見る。


「何で美咲が謝るの?」

「うん、なんとなく。ってか、もういいじゃん。過去の話し持ち出すのやめよ」

「うん」


葵の所為でも諒ちゃんの所為でも何もない。



壊したのは…

全て全部

壊したのは


この、私…だから。



だから謝りきれないけど、葵に告げた“ごめんね”はそう言う意味でもあった。