「でも、諒ちゃんと話してる事自体不思議だもんな。会った頃は友達には絶対無理なタイプーとか思ってたのに」
「それは俺も同じ。何か懐かしいな」
「そうだね」
「でもまぁ、なんつーか、お前と居たら落ち着くっつーもんがあったからな。だからきっと翔さんも同じだと思うぞ」
「……」
「お前さ、すぐ考え込むから気になんだよ。あんま深入りすんなよ。身体壊す前に助けを求めろ」
「……」
「なんかあってからじゃ遅ぇし、こっちが面倒」
「…面倒とか言わないでよ」
何故か分かんないけど瞳が潤んでた。
やっぱ、こう言う話は苦手だ。
「ま、冗談だけど。つか、俺もう行くわ。まだ補習残ってっから」
「うん」
立ち上がった諒ちゃんはズボンのポケットに手を突っ込み私に背を向けて教室を後にする。
ポツンと取り残された私は何だか寂しくなった様に感じた。
机に広げられている紙を全部掻き集め、それを封筒に入れ、私は学校を後にする。
とりあえず家に帰りママが帰って来てから今日受け取った留学の書類を全部ママに見せると、あと1カ月と少しだねって言って私を優しく抱きしめたママに頷く事しか出来なかった。
このママの温もりに触れた時、私の目尻から涙が伝ってた。



