永遠の絆*

「タバコ。ちょ、マジで気分悪い」

「気分悪いのに吸うの?」

「あぁ」

「先生にバレるよ」

「バレねーだろ。バレた事ねぇし」


そう小さく呟いた諒ちゃんは足を進め、教室を出ようとした瞬間にもう一度振り返る。

不思議に思って首を傾げる私に諒ちゃんは口を開く。


「あ、美咲。後で葵に屋上に来てって伝えて」

「あぁ…。うん」


軽く頷いた私を見た諒ちゃんは教室から出て行く。

そしてその後、私もすぐに自分の教室に行き、一人で雑誌を見ながらパンを食べている葵の元へと近づいた。


「ねぇ、葵?」


私の声に気づいた葵は視線を上に上げる。


「うん?」

「諒ちゃんが屋上に来てってさ」

「え、何で?」

「何でって知らないよそんなの。早く行かないと諒ちゃん怒るよ?」


そう嫌味ったらしく言った私は薄っすら笑う。

そんな私を見た葵は、


「もぅ、美咲は…」


と言って見ていた雑誌を閉じて立ち上がり、私は軽く手を振る。

葵が出て行った後、私は鞄から財布を出し食堂へと向かった。


食堂に着くと私は自動販売機で温かいカフェオレを買い、空いている椅子に腰を下ろしスマホを取り出す。

カフェオレを口に含みながらスマホのスケジュール表を開く。


1月21日。


今日の日付に色が付いているのに目がつく。

3月までカレンダーを進めると卒業が近づいている事に凄く実感した。

何故だか思わずため息が出てしまう。

4月まで進めると、きっと私はもう日本には居ないんだと改めて思ってしまった。