永遠の絆*

物事には言っていい事と悪い事があるけど。

葵の言った事は普通なら怒ると思う。

必死でこんなに働いてんのに何がいいんだよって。でも、私はそう言ってる葵の方がずっと羨ましかった。

裕福で何一つ苦労してない葵が凄く羨ましかった。

でも、そんな葵は縛られるのが嫌って何度も言ってた。

きっと人から見る目と自分が思ってる事は全然違ってる。


いくら自分が嫌で嫌でどうしょうもないって思ってても他人からすると羨ましく思う部分も沢山あるのかも知れない。

人間って複雑すぎる。


「帰ろっか」


少し気分が落ち着いたところで、私は資料を抱えて葵を見た。


「うん」


教室を出て自分の教室まで行き、鞄を手に取る。その中に私は封筒を入れた。

葵と別れた後、私は自分の家へ帰った。

翔のマンションと自分の家を行き来するのももう慣れた。

後、これが何回続くんだろって思うと何だか悲しくなってくる。

家に帰り諒ちゃんが渡してくれたパンフレットを隅々まで目を通していく。

何処にしょうかって悩んでたから、こうやって進めてくれた田口先輩を有り難く思った。

行く、行かないで何度も悩んで曖昧ばかりしてきたけど、もう悩まない。

決めた道に進もうと思う。

学校の申し込み用紙。あらゆる手続きの用紙に私は自分の名前を書いた。

これからどんな日々を送るんだろうとか、そんなのは分かんない。

分かんないけど、自分の決めた道に頑張ろうと思う。