永遠の絆*

「色んな事に心配?」

「うん?」


突然そう聞いてきた葵に私は思わず視線を葵に向けて首を傾げる。


「芹沢さんと離れたくないってのが本音?美咲のママが心配?お金の事も心配?もしかして、私が一人になっちゃうから?」

「……」


どれも、そう言ってくる葵の言葉が本当だった。


「美咲らしくないよ。私は大丈夫だよ?そこまで子供じゃないよ」

「……」


そう言って、葵は笑みを漏らした。


「美咲のママにだって毎日会いに行っちゃうよ?芹沢さんだって美咲の事忘れない。お金の心配なんて何もいらない。皆、美咲の見方じゃん」

「……」

「諒也先輩だって、あぁやってツンツンしてるけど本当は美咲の事、結構気にしてるよ?私が言うのもおかしいけど、諒也先輩の事は美咲が一番良く分かってるじゃん」

「……」

「だから…だからね、何も心配する事ないよ。みんな、美咲の事助けてくれる。だから、私は美咲が羨ましい。沢山のみんなに守ってもらえて」

「そんな事ないよ…」

「そんな事あるよ。私…昔から美咲に憧れてた。性格もハキハキしてるし美人だし、美咲の周りにはいっぱい集まって来る。そんな美咲が羨ましい。だからこそ美咲が好きなんだけどね」


そう言って葵は私に柔らかい笑みを向けた。


「つか、やめてよ。そう言うの改まって言うの。泣けてくんじゃん」

「だって、改まって言わないと言う時ないんだもん」


未だに笑みを向けてくる葵はたった一人の大切な友達だと思った瞬間だった。昔から葵は言ってた。

いいよねー美咲はってよく言ってた。

私、縛られてばかりでもう嫌なんだよってよく言ってた。

でも決して私の家庭を好む様な暮らしではない事は確か。

お金だって全然なくて借金だってあるしバイトに明け暮れて家に帰っても誰も居ない。

そんな暗い私の生活を葵は羨ましいってよく言ってた。