永遠の絆*

「いや、俺が悪い」


そう言われてから一瞬だった。

私の身体がフワッと翔の身体に包まれたのは一瞬だった。

閉じていた目を開けると私の視界は翔の胸でいっぱいになっていて、フワッと安らぐ石鹸の香りが漂う。


「まさか、みぃちゃんがそこまで思ってるとは知らなかった。ごめん…」

「……」

「でも大丈夫だから」

「…大丈夫の保証なんて何もない」

「あるよ」


そう言った翔はさっきよりもグッと私をきつく抱き締める。


「何?」

「みぃちゃんが居るって言う保証」

「意味分かんないよ」

「みぃちゃんが居なかったらきっと…何も考えてねぇだろうな。でも、みぃちゃんが居るからこそ気をつけねぇとって思ってる」

「……」

「症状は確かにいいとは言えねぇけど、でも薬を飲んで大丈夫の様に今の状態を保ってる」

「……」

「悪いからと言って死んだりしねぇよ。だから大丈夫」


“みぃちゃん残して死なねぇよ”


付け加えられた言葉に胸が苦しくなったのは何でだろうか。

翔が大丈夫と言った保証なんて分かんないし、良くなるとも悪くなると言う保証なんて何も分かんない。

それに、これから翔とずっと一緒に居る保証すら分かんない。

過ぎてみないと先の事なんて分かんない。

過ぎてから何だって気付く事がある。

保証って言うのは、ただの気休め。

お互い保証しあっててもただのお互いの気休めだと思う。

でも生きて行く内に納得も必要だと思う。