永遠の絆*

「で、渡す物って何?」

「あぁ。はい、これ」


スクール鞄を肩に掛けたと同時に差し出されたのは黒の紙袋。

それを手に取って私は中身をみて思わず声を上げた。


「えっ!何これ」

「何ってタバコ」

「そんなの見れば分かるよ。だから何でこんなに入ってんの?」


袋の中にはありえない程のタバコ。

5カートンって…

ありえないから。


「何でって吸うからだろ」

「いやいや、そうじゃなくて」

「だってアイツうっせんだよ。病院内、買えねぇって」

「つか、これって何日分?」

「さぁ…どれくらいだろ。半月くらいは持つんじゃねぇの」

「って、えぇっ。諒ちゃんって1日3箱くらい吸ってんの?」

「まぁ、普通に吸うだろな。あいつヘビーだし」

「そうだよ。学校でも吸ってんだよ?学校で吸うのやめなよって言ってんのに」

「学校ねぇ…」


翔は苦笑い気味で小さく呟く。


「バレちゃうと停学だよって言ってんのにさ」

「てかさ、みぃちゃんってそういうところ真面目だな」

「どう言うことよ?」

「いや、何もねぇー…」


顔を顰める私に翔は笑いながら首を傾げた。


「思ってたけど翔もよく吸うよね?身体に悪いよ?」

「みぃちゃんはほんと心配性だなー…そんな事言う奴あんまいねぇけど」

「だって、」

「俺はだいぶん減った。1箱半か2箱くらいかな」


いやいや全然減ってないでしょ?

昔がどんなのか知らないけど、それでも多いと思うけど。


ま、それはあえて言わなかったけど、私は袋に入っているタバコを見てため息を吐き出した。