永遠の絆*


部屋に入るといつもと変わらない風景が目に飛び込む。

懐かしい様なそうじゃない様な…って言っても1ヶ月くらいしか経ってないんだけど。


ソファーに鞄を置きその横に静かに腰を下ろす。

膝を抱えていつ帰って来るのかも分からない翔を私は待った。

待ってる時間、少しずつ肌に寒さを感じていく。

頭の中が思うように動かなくて自分に苛々する。

ここ最近、葵とは上手くいかなくて結局最後には私から素っ気なく返して帰ってるような気がする。

それじゃダメなんだって分かってんだけど実際そういう雰囲気になってしまうとどうしょうもない自分がいる。


そんな自分が嫌いだった。

思う様に出来ない自分が大嫌いだった。

誰かが悪いわけでもなく、誰かを責めるつもりもない。

ただ、自分が嫌いだった。


ソファーに膝を抱えたままどれくらい居たのかなんて分かんなかった。

ただ分かった事と言えば明るかった外が真っ暗に変わってたって事くらい。

スマホで時間を見るともう日付が変わる頃で電気も点けずにただ座りこむ私は、そのままソファーに身を預けた。



いつからだろう…。


時々、翔と出会った頃の事を思い出す。

今もだけど、あの頃は今よりもっと自分にワガママだった。

自分にじゃなくて他人にもだけど、相変わらず私は突っかかっていた。

そう思い出していてもまだ月日はそんなに経っていなくて翔と出会ったのだってまだ日は浅い。


翔と出会ってから涙が伝う回数だって増えるし、私の空間に入って来れば私の行動を封じ込める。

ただ行き場を塞ぐかの様に時たま頭の片隅に翔が浮かんでた。