結局あの事件から私は家から出る事はなかった。
もう1週間近くも経つのに、私はただベッドから動けなくて気力さえも失ってた。
学校に行かなきゃいけないのに身体が動かない。
ほんと、私が行動を起こせばいい事なんて何もない。
そう思ってると身体が麻痺したかの様に動かずバイトにも行けなかった。
その日の間は何故か分かんないけどお金の心配なんてしてなかった。
こんなにバイトを休んで給料はグッと落ちてんのに、どうしょうなんて思わなかった。
支払いだってまだまだ残ってるのにって事さえも考えなかった。
一瞬おかしくなったのかと思った。
今までお金の事しか頭になかった私だけど、こんなに何も思わなくなったなんておかしいんじゃないかって思った。
でもこうしてても刻々と時間は過ぎて行くばかりで、身体が鈍りそうで学校に行ってからバイトに行こうとした。
でも、その前に行きたい所があって…
「…諒ちゃん?」
来た場所は諒ちゃんの病院。
部屋のドアをコンコンと叩くと、
「…はいよ」
低い諒ちゃんの声が聞こえた。
ドアを開けて中に入ると諒ちゃんはベッドの上で座ってた。
視線を私に送った諒ちゃんは薄ら笑う。
その笑みが何となく申し訳なく感じた。



