永遠の絆*

「あ、あの…諒ちゃんは何も悪くないんです。私の事、助けてくれて…」


そこまで言うと諒ちゃんママは薄ら笑みを零す。


「もういいよ。生きてるって聞いただけで安心したし。…ちゃんと育てたつもりだったけどね」


そう言われた言葉が何だか私に言われているみたいで胸が急に苦しくなった。

私のママもそんなふうに思ってるんだろうかって思ったりもした。

何だか諒ちゃんママが私に言ってるみたいで、それ以上口を開く事はなかった。


ちゃんと育てたつもりだったけどね。

まるでその言葉が私への言葉だとそう受け取ってしまった。


「すみません…」

「美咲ちゃん。あまり自分を責めないでね。自分ばかり責めちゃうと、大切なもの無くなっちゃうよ?」

「……」

「あんな諒也だけど、仲良くしてくれてありがとね」


帰り際に諒ちゃんママが私物を渡してくれた。

どれだかさっぱり分かんないけどって言いながら紙袋に服が詰め込んであった。

来ないんですか?って聞く私に、どうせ行っても相手してくれないと思うしって言って困ったように笑ってた。


諒ちゃんちを出てすぐに向かった先は諒ちゃんが居る病院。

さっき受け取ったばかりの紙袋を抱えながら、私は諒ちゃんが居る部屋をノックした。

勿論、返ってくる返事はなく私はドアをスライドさせる。

個室の部屋に足を踏み入れカーテンを手で開けるとそこには眠っている諒ちゃんがいた。


だけどそこには葵の姿はなかった。

麻酔がまだ効いているのか諒ちゃんは眠ったままで、私は持っていた紙袋をソファーの上に置いてすぐに部屋を出た。