「葵、しっかりして!大丈夫だから…」
「大丈夫な訳ないじゃん!!あんなに血が出てんだよ?大丈夫な訳ないじゃん!!」
俯いていた顔を上げて、目に涙をいっぱい溜めた葵はそう叫ぶ。
そう言うのも無理はない。
私だって分かってる。
大丈夫じゃない事くらい分かってる。
でも、何をどう言っていいのか言葉が見つかんなくて…
「早くしろっ!!」
言葉に躊躇っていると救急車の中から翔の怒鳴った声が聞こえ、私は慌てて葵の手を引いて車に乗り込んだ。
無理矢理乗った狭い空間の中、葵と私は隅の方で身を縮める。
酸素マスクを取りつけられた諒ちゃんは顔色を悪くしたまま目を瞑っている。
車内の中で慌ただしく処置する救急隊員。
ハサミで服を切られ素肌が見え、そこから溢れだす血を見た瞬間、貧血のような感覚が私を襲い思わず視線を避けた。
隣で一切諒ちゃんを見ようとはしない葵は小刻みに震えてる。
そんな葵に掛ける言葉など何もなかった。
暫くして数分走って着いた場所は総合病院。
着くと同時にタンカに乗せた諒ちゃんを慌ただしく緊急治療室まで運ぶ。
手術中と言う赤いランプが点滅し、それを見た途端、眩暈が起きた。
「…みぃちゃん…」
額に手を当てていると不意に聞こえた翔の声に顔を上げる。
上手く声を出せない私に、
「後は頼むな」
そう言って私に背を向けた。
「大丈夫な訳ないじゃん!!あんなに血が出てんだよ?大丈夫な訳ないじゃん!!」
俯いていた顔を上げて、目に涙をいっぱい溜めた葵はそう叫ぶ。
そう言うのも無理はない。
私だって分かってる。
大丈夫じゃない事くらい分かってる。
でも、何をどう言っていいのか言葉が見つかんなくて…
「早くしろっ!!」
言葉に躊躇っていると救急車の中から翔の怒鳴った声が聞こえ、私は慌てて葵の手を引いて車に乗り込んだ。
無理矢理乗った狭い空間の中、葵と私は隅の方で身を縮める。
酸素マスクを取りつけられた諒ちゃんは顔色を悪くしたまま目を瞑っている。
車内の中で慌ただしく処置する救急隊員。
ハサミで服を切られ素肌が見え、そこから溢れだす血を見た瞬間、貧血のような感覚が私を襲い思わず視線を避けた。
隣で一切諒ちゃんを見ようとはしない葵は小刻みに震えてる。
そんな葵に掛ける言葉など何もなかった。
暫くして数分走って着いた場所は総合病院。
着くと同時にタンカに乗せた諒ちゃんを慌ただしく緊急治療室まで運ぶ。
手術中と言う赤いランプが点滅し、それを見た途端、眩暈が起きた。
「…みぃちゃん…」
額に手を当てていると不意に聞こえた翔の声に顔を上げる。
上手く声を出せない私に、
「後は頼むな」
そう言って私に背を向けた。



