「おい、美咲!!」
諒ちゃんを抱えながら叫ぶ翔は険しい顔をしたままポケットを探りだす。
そこから出てきたのはスマホ。
私が行動に起こさないから翔は諒ちゃんを抱えたままスマホを耳に当てる。
行動を起さないんじゃなくて身体が動かない。
今、起きているのが現実か夢かさえも分かんない状態だった。
だけど唯一分かってるのは諒ちゃんが刺されてるって事。
かろうじて目を開けている諒ちゃんは呼吸を乱しながら痛々しそうに顔を顰め、お腹を必死で押さえてた。
…肌に沁みる冷たい風が吹き寄せる。
葵の泣き声が響く中、ただただ私は何も出来ずにいた。
暫くして遠くから鳴り響いてくるサイレンの音で少しずつ我に返ってく。
救急車が辿りついて運ばれて行く諒ちゃんをまじかで見た瞬間、
「諒ちゃん!!」
初めて私は声を上げた。
タンカに乗っている諒ちゃんに駆け寄る私に、
「葵ちゃん…」
翔はそう言って葵に視線を送る。
その方向に視線を送ると未だにしゃがみ込んで泣き崩れる葵が目に入った。
その葵にハッと止まっていた意識が戻る。
葵に駆け寄り手に触れた瞬間、
「いやぁぁぁぁっっ!!」
葵は壊れそうなくらいの悲鳴を上げた。
諒ちゃんを抱えながら叫ぶ翔は険しい顔をしたままポケットを探りだす。
そこから出てきたのはスマホ。
私が行動に起こさないから翔は諒ちゃんを抱えたままスマホを耳に当てる。
行動を起さないんじゃなくて身体が動かない。
今、起きているのが現実か夢かさえも分かんない状態だった。
だけど唯一分かってるのは諒ちゃんが刺されてるって事。
かろうじて目を開けている諒ちゃんは呼吸を乱しながら痛々しそうに顔を顰め、お腹を必死で押さえてた。
…肌に沁みる冷たい風が吹き寄せる。
葵の泣き声が響く中、ただただ私は何も出来ずにいた。
暫くして遠くから鳴り響いてくるサイレンの音で少しずつ我に返ってく。
救急車が辿りついて運ばれて行く諒ちゃんをまじかで見た瞬間、
「諒ちゃん!!」
初めて私は声を上げた。
タンカに乗っている諒ちゃんに駆け寄る私に、
「葵ちゃん…」
翔はそう言って葵に視線を送る。
その方向に視線を送ると未だにしゃがみ込んで泣き崩れる葵が目に入った。
その葵にハッと止まっていた意識が戻る。
葵に駆け寄り手に触れた瞬間、
「いやぁぁぁぁっっ!!」
葵は壊れそうなくらいの悲鳴を上げた。



