「…おい!聞いてんのかよ、美咲!!」
張り上げた声に心臓が飛び上がる。
「…あ、あぁうん…」
「で、何?」
「いや…何もない」
「はぁ!?お前ふざけんなよ!!用もねぇのに掛けてくんじゃねぇよ」
「ごめん、じゃあ…」
「…っと、おい。ちょっと待て!」
スマホを耳から離して切ろうとした瞬間、ドでかい諒ちゃんの声が受話口から洩れてきた。
その声に一瞬ビクっとした私は離しかけたスマホをもう一度、耳に当てる。
「…ん?何?」
「何かあったか?」
さっきとは打って変わっての諒ちゃんの冷静な声に何故か心臓がバクバクし始めた。
「別になんもないし。ただ諒ちゃんの声が聞きたかっただけ」
「お前、頭逝かれてんのか?」
「うっさいよ、馬鹿!」
そう言った途端、諒ちゃんの笑い声が聞こえ、その笑った声を聞きながら私は何も言わずにプツンと電話を切った。
切った途端、やけに静かになった空間が何だか怖かった。
葵が居ない。
試しにもう一度、葵に掛けてみたけれど、やっぱし繋がらなかった。
「何処にいんだよ…」
ため息と同時にスマホを握りしめたまま、私は暫くの間、頭を抱え込んだ。
葵の行きそうな所を全部考えてみたけれど、何も思い当たる場所なんてなかった。
だって葵は元々、夜に出かけるなんてほぼない。
だから行く場所なんてない。
あるとしたら、私の家。
でも現に今、私はひとり…
あとはと言えば諒ちゃん。
でも諒ちゃんとも居ない…
しかも今は夜。
こんな時間に行く所なんてないはず。
もし行く所があったとしてもスマホの電源まで切る必要なんてないと思う。
張り上げた声に心臓が飛び上がる。
「…あ、あぁうん…」
「で、何?」
「いや…何もない」
「はぁ!?お前ふざけんなよ!!用もねぇのに掛けてくんじゃねぇよ」
「ごめん、じゃあ…」
「…っと、おい。ちょっと待て!」
スマホを耳から離して切ろうとした瞬間、ドでかい諒ちゃんの声が受話口から洩れてきた。
その声に一瞬ビクっとした私は離しかけたスマホをもう一度、耳に当てる。
「…ん?何?」
「何かあったか?」
さっきとは打って変わっての諒ちゃんの冷静な声に何故か心臓がバクバクし始めた。
「別になんもないし。ただ諒ちゃんの声が聞きたかっただけ」
「お前、頭逝かれてんのか?」
「うっさいよ、馬鹿!」
そう言った途端、諒ちゃんの笑い声が聞こえ、その笑った声を聞きながら私は何も言わずにプツンと電話を切った。
切った途端、やけに静かになった空間が何だか怖かった。
葵が居ない。
試しにもう一度、葵に掛けてみたけれど、やっぱし繋がらなかった。
「何処にいんだよ…」
ため息と同時にスマホを握りしめたまま、私は暫くの間、頭を抱え込んだ。
葵の行きそうな所を全部考えてみたけれど、何も思い当たる場所なんてなかった。
だって葵は元々、夜に出かけるなんてほぼない。
だから行く場所なんてない。
あるとしたら、私の家。
でも現に今、私はひとり…
あとはと言えば諒ちゃん。
でも諒ちゃんとも居ない…
しかも今は夜。
こんな時間に行く所なんてないはず。
もし行く所があったとしてもスマホの電源まで切る必要なんてないと思う。



