永遠の絆*

「あ、いえ…すみません。ありがとうございました」


曖昧な言葉を呟き、私は切ってすぐに諒ちゃんの番号を呼び出す。

通話ボタンを押して耳に当て、その鳴り続けるコールの音を聞いてると、だんだん分かんないけど変な心拍が早くなってた。


「…はいよ」


数回なったコールが途切れると、いつもと変わらない諒ちゃんの声が耳に届く。


「…諒ちゃん?」

「あぁ」


留学の事で険悪になってから、まともに諒ちゃんとは話してない。

だから突然掛けた私に、きっと諒ちゃんはビックリしてるだろう。


「あのさ、」

「うん」

「今、どこに居んの?」

「は?」


そう返って来るのは当然だろう。

電話で何処にいんの?なんて諒ちゃんになんて聞かないし聞いた事もない。

むしろ電話すら諒ちゃんとはしない。


「だから何してんの?」


敢えて私は葵の名前を出さない。

それは、もし一緒に居なかったらって言うどっちかの選択。

どうか…葵と居ます様に…


「は?何だお前。突然掛けてきて」

「意味はない。で、諒ちゃん何してる?」

「何ってツレといんだよ。って、あ!お前また迎えに来いとか言う気じゃねぇだろうなぁ」


見事に私の願いはブチ敗れた。

諒ちゃんは葵と居ない…。

じゃあ、葵は何処に?そう思った瞬間、何だか分かんない身震いが来た。

夜遅くに出歩かない葵。

時計を見ると、もう21時になろうとしてる。


いったい何処に…