永遠の絆*

その手に握らされた通帳を私はギュッと握り締めた。


諒ちゃんが言う通り、葵の事になると何だって動ける。

大切な、たった一人の大事な友達だから動ける。


葵が困ってたら動ける。


私の為に動いてくれるのは嬉しい。

凄く嬉しい。

こんな私の為に。

でも、だけど…


「気持ちは嬉しい。でも、ごめん…もう必要ない。諒ちゃんからママに返して」


私は持っていた通帳をまた諒ちゃんの手にへと返した。


「は?意味わかんね。必要ねぇって、お前…」

「そのまんまの意味」

「お前…諦めんのか?」


凄い驚いた表情をする諒ちゃんに私はコクンと頷く。


「は?何で?」

「別に理由はない」

「理由ねぇのに諦めねぇだろ、普通…」

「……」

「言えよ、理由。…金の事心配してんのか?」


そう呟かれた言葉に軽く首を振る。

確かに、お金の事もある。

でも、第一に考えてしまうのはやっぱりママ。

ママを一人にしてまで行けない。

今回、ママが倒れた事で、改めて分かってしまった。

私が居ない間に身体を壊したらママを見る人が居ない。


私が言ってる間、絶対元気でいるって言う保障なんてどこにもない。

ママの家族は私しかいなくて、私の家族もママしかいない。


たった二人しかいないから…