永遠の絆*

「じゃあ何ででねぇの?」


翔のため息交じりの声が耳をすり抜ける。


「忙しかったから」

「理由それだけ?」

「それだけ」

「そっか…」


そう小さく呟いた翔は箱からもう1本のタバコを取り出し口に咥えた。

火を点けた後、ボーっと天井を見上げて煙を吐くその姿に何だか胸が痛くなった気がした。

時々、髪を乱暴に掻き乱し、ため息を吐き捨て、その姿から翔が思っている事が何となく分かったのは気の所為だろうか。

私が昔みたいに戻ってるって知られているって思うのは気の所為だろうか。


ううん。いや、きっと気の所為なんかじゃないと思う。

じゃなきゃ、こんな深刻に話さない。こんな翔の顔つきをみるのも初めてだ。

私の行動を聞こうと思えば簡単に聞ける。

諒ちゃんだっているし…

言ってないかもしんないけどホテル街を歩いてたら、1回くらいは見かけた事があるだろう。


でも、これ以上係われない。

私が翔と会うのが嫌なんだ…こんな私と。

むしろ、なんでこんな話してんの?私たち。

別に付き合ってもないし、ただの浅い関係。

そこまで深い関係でもないのに。


暫くたっても口を開かない翔は言葉を考えてんのか分かんないけど、ため息とともに煙を吐き出してた。


私は翔に迷惑なんて掛けてない。

自分自身に傷を負っているだけで翔に被害はないでしょ?


だからそんな翔から私の事に口を開かれたくない私は自分から話を切り出してた。