永遠の絆*

運転席の窓がゆっくりと開き、そこから見えた人物に嫌な汗が走った。

車の中から不機嫌そうな顔をして私を睨みつける諒ちゃん。

その顔を見た途端、私は急いで立ち上がり素早く足を進ませた。

後ろからバタンと車の扉が閉まったのが分かる。

諒ちゃんが追いかけて来てるって事も分かった。


何でよ、何でよりによって諒ちゃんなわけ?


「おい、待てよ」


そう低く呟いて私の腕を掴む諒ちゃんの力が何ともいえないくらい痛かった。


「痛い!!」


そう叫ぶと諒ちゃんは少し力を緩める。

でも、私の腕を離す事なく、


「お前、何やってんだよ」


また低い諒ちゃんの声が頭上から落ちる。


「別に」

「別にじゃねぇだろ。こんな時間に迎え来いとか馬鹿じゃねぇの?」

「……」

「こんな時間に非常識すぎんだろ!わざわざ葵に迎え探すように頼んで、アホかよ、お前」


その言葉にイラっとした。

諒ちゃんに関係ないじゃん…


「別に、諒ちゃんに迎えに来てなんて言ってないじゃん」

「こんな時間に迎え頼まれた奴の気持考えろや」

「何でわざわざ諒ちゃんが来んの?意味分かんない」

「意味分かんねぇのはこっちだ。何してんのかしんねぇけど」

「何もしてないよ!!」


見上げて吐き捨てると、諒ちゃんは深く息を吐き捨て顔を顰めたまま、私を見つめた。