永遠の絆*

ジュンに会って1週間が過ぎ、季節も夏から秋に移り変わっていた。

10月の終わり。

ママが入院してから1カ月が経ったけど、ママはまだ退院出来なかった。


そしてこの日まで度々あった翔からの電話。

私にとったら何の電話なのかも正直分からなっかった。

なんの意図があっての電話なのかも。


翔が私の事を心配してたと。聞かされてから一度も出なかった電話。

無意識だったほんとに。

ただ声が聞きたいと思った。


だから気づけば翔の電話に出てた。

電話に出たのに会話が思いつかない。

その原因は考えなくっても、いつも頭に潜んでいる。


私が翔を避けているから。

私が翔と会っちゃいけないって思っているから接しられないでいる。

好きなのに変わりないんだけど、もうこれ以上好きになってはいけないと思った。

なのに電話の話す声は優しくて。

どこまでこの人は私を掻き乱すんだろうと思った。

ママが倒れた日。ネオン街で見た翔…

女と抱き合ってた姿が時々、頭に浮かび、それが頭に焼きついていく。

たかが仕事。そう思っててもやっぱり何故か心は痛む。


時々どうしょうもなくって、時々不意に涙が零れ落ちた事もあった。


「…もう、嫌…」


不意に零れた小さな声がやけに大きく聞こえ、それと同時にでたため息さえもが耳に大きく入り込んだ。

もう本当の自分が分かんなくなり、どうしたらいいのかさえも分かんない。

だからと言って誰かに聞いてほしいわけでも、応えを出してほしいわけでもない。


だって結局は自分の答えだから。

今までだってそうして生きてきたから…

今更、人を頼ることなんて、できない。


諒ちゃんとも険悪した感じで昔みたいに話さなくなった。

このまま諒ちゃんとも翔とも薄れていくのかも知んない。


でも、それならそれでいいのかも知んない。

そのほうが私にとって楽なもかも知れない。