広いエントランスが見えるガラス張りの横にあるボタンの前に立ち、私は翔の部屋番号を入力する。
暫く経っても返答がなく、私はもう一度ボタンを押した。
「…仕事か、」
それでも返答がない為、私は小さく呟き息を吐き出した。
鞄の中からスマホを取り出し確認すると、もうすぐ17時になろうとしている。
もしかしたら仕事帰りに帰ってくるかもしれない。
そう思った私はエントランスのガラス張りを挟んでズラっと並ぶ花壇に腰を下ろした。
何も仕事って言う根拠は何一つない。
もしかしたら遊びに行ってるのかも知れないしネオンの街にいるのかも知れないし、眠ってて気付いてないかもだし。
それに考えたくないけど…
考えたくないけど女の人と出掛けてるのかも知れない。
だって、
私は翔の女でも何でもないただの女。
だから。
だから、電話して“今、居るよ”なんて言えなかった。
暫く経っても返答がなく、私はもう一度ボタンを押した。
「…仕事か、」
それでも返答がない為、私は小さく呟き息を吐き出した。
鞄の中からスマホを取り出し確認すると、もうすぐ17時になろうとしている。
もしかしたら仕事帰りに帰ってくるかもしれない。
そう思った私はエントランスのガラス張りを挟んでズラっと並ぶ花壇に腰を下ろした。
何も仕事って言う根拠は何一つない。
もしかしたら遊びに行ってるのかも知れないしネオンの街にいるのかも知れないし、眠ってて気付いてないかもだし。
それに考えたくないけど…
考えたくないけど女の人と出掛けてるのかも知れない。
だって、
私は翔の女でも何でもないただの女。
だから。
だから、電話して“今、居るよ”なんて言えなかった。



