永遠の絆*

「みぃちゃんがそんな笑ってる顔、初めて見た」


私を見つめてくる翔に思わず視線を逸らす。

今までそんな実感がなかった。

笑うとか、楽しいとか、そんな日常生活は私にはなかったのかも知れない。


だから翔に言われて改めて実感した。


「つーか、マジで返さなくていいから」


そう言ってきた翔に私は顔を上げ、「返すから!」と声を張り上げていた。


だって、お金を返す事でまた会えるから。

何も目的もなく翔に会う事なんて、私には出来ない。

好きとかって言う感情はないけど、なぜかまた翔に会いたいと思った。

だからお金を返す口実でもいいでしょ?


翔が忙しいのはわかってる。

私に構ってる暇はないのくらいだってわかる。


でも、ちょっとだけ…


「分かった」


翔の小さな返答が返ってくる。

その返事に私は頬を緩めた。


波の音が心地いい。

私は海の方に身体を向け、水平線をジッと見つめた。


チラッと隣を見ると、翔も私と同じように真っ直ぐ海を眺めてる。


「ねぇ、今日トビの仕事は?」


暫く経った後、少し気になってた事を私は口にした。