永遠の絆*

「諦めてないよ。何回かもう諦めようって思ってたけど、でもやっぱり行きたいって気持ちの方が大きい。もしかして葵、自分の所為とか思ってる?」

「……」

「自分の所為で私の返す余計なお金が増えて留学資金、貯まらないとか思ってる?」

「……」

「そう思ってんなら今すぐ忘れてね。葵の所為でも何でもないから」

「ごめんね…」

「葵は悪くないよ」

「ごめん…」

「ねぇ、葵?」

「うん?」

「あのさ、諒ちゃんの事どう思う?」


その話から話題を変えたくて、違う話にしたものの私の口から出た言葉は諒ちゃんだった。

ってか、その話しか思い浮かばなかった。


こんな時にこんな話をもちだすのはどうかと思うけど、


「え、な、何?り、諒也先輩?」


案の定、戸惑った感じの葵の声。

そう思うのは当たり前だ。

諒ちゃんの名前すら最近では全くだったのに。


「あー…いや、何でもない」

「えっ、何?」

「あー…うん、諒ちゃん葵の事、心配してたから」

「……」

「学校休んでたでしょ?だから…」

「そっか」

「うん」


そう言って振り向くと、葵は苦笑い気味でうっすらと頬を緩めた。