永遠の絆*

“美咲が必要としている人が居るんじゃねぇの?”

“ここまで求人雑誌を美咲の手元に運ばせる奴が凄いと思う”


そう言った諒ちゃんの言葉が凄く頭に焼き付いていて、その人物が到底誰の事かは分かる。


“俺じゃなくて、そいつに聞けよ”って。

そんな事、翔に聞けるわけないじゃん。


それは少しでも翔の事が気になってるからなのかも知れない。

私は膝に置かれた求人雑誌をギュっと両手で握り締めた。


暫くいろんなことを思い出してしまって佇んでしまった。

スカートのポケットからスマホを取り出し画面に映るデジタルの時間を見た瞬間、私は目を見開いた。


「やばっ、」


17時53分と言う文字に思わず声を漏らしていた。

葵んちに行く事をすっかり忘れていた私はすぐに屋上を飛び出した。