「なぁ、やめろよ」
もう一度、低い声で吐き捨てられた翔の声が“いい加減にしろ”って言葉に聞こえたみたいだった。
きっと、葵もその言葉を望んでいるはず。
ううん。きっとじゃなくて絶対に。
でも今までずっと私はそれを無視してた。
自分が正しいって、いつも思っていたから。
頭に伸し掛かってくる最悪感。
胸に突き刺さってくる激しい痛み。
消そうとしても忘れようとしても、忘れられないこの現状。
もう、こんな事を思うのは昔っからなのに。
ママの為に自分の為にお金は必要って。
ずっとそう思ってきた。
いつもの私は翔に“うるさい!!”って怒鳴り付けるのに、それさえ出来ない。
それは、翔に突き放されたくないって思う自分が少しいるからなのかも知れない。
“美咲みたいに身体売ればいいんだよ”
そう言った葵の言葉と顔が頭に浮かんだ途端、私の頬に涙が走ってた。
もう一度、低い声で吐き捨てられた翔の声が“いい加減にしろ”って言葉に聞こえたみたいだった。
きっと、葵もその言葉を望んでいるはず。
ううん。きっとじゃなくて絶対に。
でも今までずっと私はそれを無視してた。
自分が正しいって、いつも思っていたから。
頭に伸し掛かってくる最悪感。
胸に突き刺さってくる激しい痛み。
消そうとしても忘れようとしても、忘れられないこの現状。
もう、こんな事を思うのは昔っからなのに。
ママの為に自分の為にお金は必要って。
ずっとそう思ってきた。
いつもの私は翔に“うるさい!!”って怒鳴り付けるのに、それさえ出来ない。
それは、翔に突き放されたくないって思う自分が少しいるからなのかも知れない。
“美咲みたいに身体売ればいいんだよ”
そう言った葵の言葉と顔が頭に浮かんだ途端、私の頬に涙が走ってた。



