永遠の絆*

私が。私がお金に困っているから?

変な同情なんてされたくない。


でも、翔は私より辛い過去を背負ってきてるんだからそんな事はないと思った。

だって翔は私の事を知らないし、同情する事も出来ない。


ただ翔の優しさなのかは、それは分からない。

あぁ、そっか。

職業柄そうなのかも知れない。

私には分かんないけど…


「着いた」


着くまでの間、ずっと無言だった。

そう言われた時にはどれくらいの時間が経っていたのかも全く分からなかった。

俯いていた顔を上げると広い駐車場に車は停まっていて、翔はエンジンを切って車から降りる。


すぐに翔に助手席のドアを開けられ、私は深くシートに付けていた背を離して車から降り翔の後を追った。


広いエントランスのガラス張りの前に立ち、翔はオートロックを解除する。

目線を上に上げると建ったばかりって感じの綺麗な高級マンションが目に飛び込んできた。