永遠の絆*

翔は私が思っていた事を察知したのか、すぐに言葉を続けた。


「何もしねぇよ。飯食うだけ。みぃちゃん、どーせ毎日ちゃんと食ってねぇんだろ?」


“行くぞ”

そう付け加えて翔は立ち上がり、私の手を引く。

引かれたと同時に私の身体は前にのめり込む様に立ち上がり、翔は足を進めて行く。

必然的に着いて行く私の足。

繋がれた手がやけに暖かい。

人の体温がこんなにも暖かいなんて初めて知った気分になった。


いつもなら、すぐに言い返すのに私の口は重くて全然開かない。

今日の葵との出来事が頭を支配していく。


足だって力を入れて踏ん張ると止まるのに、その力さえ入らない。

着いて行こうなんて全然思ってないのに、私の身体は言う事をきかなくて、ただ前に進んでいて気づけば翔の車に乗っていた。


手に握り締めている白い封筒に目がいく。

どうしょう…やっぱ受け取れない。


だけど“返す”って言っても絶対に翔は受け取らないだろう。

どっちみち私の手元には返ってくる。


どうして、何で翔はこんな事するの?

ねぇ、何で?分かんないよ。