次の日、約束のとおり、私は(いらない)ネックレスを
カワイく包んで学校に持っていった。
中田にその包んだものを渡すと
「ありがとう!ホンマにアリガトなっ!」
と言った。
その顔は少しだけ胸がキュンっとした。
それで私は
「別にいいよ。頑張って渡しんさいね」
と言ってこの事件(?)は終った。
思ったんだけど、私、あいつに頼られた??
クラスの中心にいる中田に頼られた。
そう思うとなぜか嬉しくなっていた。