「えっと......文章だけでいい?」
「うーん...図とグラフも書き出してくれると...」
そう言われて、私は紙に、自分の頭にある記憶の図形を書き出す。
「...ありがとうー!花澄ー!」
「はいはい...。」
「合ってるかはわかんないよ?ちょっと脱字があるかも」
喜んでいるお父さんに声をかける。昨日は眠かったから、視界がにじんでたかもだし...。
「大丈夫、大丈夫!花澄のおかげで、叱られなくて済むよ!次回から気をつけるねー!」
「お父さん、前もそういってなかった...?」
私の【能力】は、【瞬間記憶】。名前の通り、少し見ただけでそれを記憶できる。
思い出すのに少し時間はかかるものの、人より正確に記憶を写すことができる。まあ、簡単に言うと、スマホのカメラ機能のようなものだ。

