重い足取りで楽屋へ向かう。
行く途中の廊下でハルに会ってしまった。
さっきのライブの衣装のままだ。...かっこいい。
「見に来てくれてたの、花澄。」
「う、うん」
やっぱり、気づかれてなかったんだ......。
...さっきからハルの足元ばかり見てる。
「...どうしたの?なんか元気無い...?」
「そ、そんなこと...。」
そう言って顔を覗いてくるハル。胸が苦しい...はち切れそうっ...。
そのとき、ドアを開ける音がして、見ると、フユくんがちょうど私とハルの間に顔をだす。どうやら、もう楽屋の目の前だったらしい...。
「おい、お前ら人通りの多い場所で話すな。前の炎上の件は終わってないんだからな。」
とフユくん。
「...うん、ごめん。」
「...」
正直、あれ以上話さずに済んで安心した。でも、胸の痛みが収まらない...。
***
打ち合わせが終わり、フユくんが
「じゃあ、明日投稿する動画、もう一度確認したいから先帰る。」と言って帰って行った。

