月曜日の5時間目、合同体育の時間。私たち1組と
蓮木くんたちの2組。今日はバスケなので、バスケ
部が浮き足立っている。
「んふふ、蓮木くんいるよ?璃夜の好きな人」
最近虹湖めちゃくちゃいじってくる。
「もぉだから好きな人じゃないって」
一応否定するけどこれがむしろ火種になっている
としか思えない。
「あ、ね、ほら蓮木くん大活躍してるよ!」
見ると、軽やかな動きで1点を入れていた。
そのコート内では、井口くんが蓮木くんを見て
めらめら、というかいらいら、している。
。。。その気持ちを他のとこにもっていければいい
のに。
───そのとき。
ずしゃあっ!
誰かが転んだ。転倒。
蓮木くんだった。痛みに顔を歪めている。
「ね、蓮木くん転んだの、井口くんのせいじゃ
ない?」
虹湖が言う。私もそうだと思う。相手チームの
蓮木くんを井口くんが足払いしていた。
試合は中断となり、蓮木くんは保健室へ送還さ
れた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
翌日。
「大丈夫だった?足、大丈夫?」
蓮木くんは笑って答えた。
「大丈夫、大丈夫!気づかなかった俺が悪いし。」
ううん。違うよ。蓮木くんは悪くない。井口くん
が勝手にやってたことなんだよ。。。
そのとき。
「おいおい、何してんだよデート?」
嫌な声が聞こえた。べとべとしてて、私が1番
嫌いなタイプ。
「広星。。。!?」
「井口くん」
蓮木くんに怪我をさせた張本人、井口広星。
「なに?なんか用?勉強してるんだけど、用ない
なら帰ってくれる?」
井口くんと取り巻きの男子はべとべとした笑いを
浮かべ茶化す。
「陽弥、図書館女王に教えられないと勉強出来
ないのか?」
なんなのこいつ?なんでそんなことが言えるん
だろう。
「あ、俺勉強出来ないから、教えてもらってるんだ」
「ふぅん、お前教えてもらわないとわかんねえ
んだ?馬鹿か」
ねぇ、なんでそんなに言えるの?努力している
ひとをそこまで言えるのはなぜ?
ふつふつと怒りがわいてくる。
「注意不足で怪我してバスケ出来なくなってる
もんなあ?」
「あのさあ」
自分が思っていたよりも何倍も何倍も冷たい声が
出た。
「あ?」
「努力してる人になんでそんなことが言えるの?
あなたは蓮木くんにそんなことが言えるくらい努力
してるの?」
井口くんと取り巻きは私の勢いに気圧され後ず
さっていく。蓮木くんは驚いて目を見開く。
「私は、蓮木くんが帰ったあとも、復習してる
のも、バスケの授業で1番にずっと練習してること
も知ってる。私は蓮木くんを応援してる。あんた
たちは?何してる?人を妬んで人を貶めて傷つ
けて。馬鹿みたいね」
「っ。。。!帰るぞ!!」
思っていたよりもたくさんの言葉を紡いだ。
あんなふうに蓮木くんが一方的に言われるのは
いやだった。
「あ、ありがとう、俺のために怒ってくれて。」
蓮木くんに言われると急に恥ずかしさが
襲ってきた。
「わ、私言い過ぎたよねえええごめんなさいいい」
穴があったら入りたい。。。顔が真っ赤になる。
蓮木くんはちょっと私に近寄ってささやいた。
「ううん、嬉しかったよ。ありがとう」
蓮木くんたちの2組。今日はバスケなので、バスケ
部が浮き足立っている。
「んふふ、蓮木くんいるよ?璃夜の好きな人」
最近虹湖めちゃくちゃいじってくる。
「もぉだから好きな人じゃないって」
一応否定するけどこれがむしろ火種になっている
としか思えない。
「あ、ね、ほら蓮木くん大活躍してるよ!」
見ると、軽やかな動きで1点を入れていた。
そのコート内では、井口くんが蓮木くんを見て
めらめら、というかいらいら、している。
。。。その気持ちを他のとこにもっていければいい
のに。
───そのとき。
ずしゃあっ!
誰かが転んだ。転倒。
蓮木くんだった。痛みに顔を歪めている。
「ね、蓮木くん転んだの、井口くんのせいじゃ
ない?」
虹湖が言う。私もそうだと思う。相手チームの
蓮木くんを井口くんが足払いしていた。
試合は中断となり、蓮木くんは保健室へ送還さ
れた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
翌日。
「大丈夫だった?足、大丈夫?」
蓮木くんは笑って答えた。
「大丈夫、大丈夫!気づかなかった俺が悪いし。」
ううん。違うよ。蓮木くんは悪くない。井口くん
が勝手にやってたことなんだよ。。。
そのとき。
「おいおい、何してんだよデート?」
嫌な声が聞こえた。べとべとしてて、私が1番
嫌いなタイプ。
「広星。。。!?」
「井口くん」
蓮木くんに怪我をさせた張本人、井口広星。
「なに?なんか用?勉強してるんだけど、用ない
なら帰ってくれる?」
井口くんと取り巻きの男子はべとべとした笑いを
浮かべ茶化す。
「陽弥、図書館女王に教えられないと勉強出来
ないのか?」
なんなのこいつ?なんでそんなことが言えるん
だろう。
「あ、俺勉強出来ないから、教えてもらってるんだ」
「ふぅん、お前教えてもらわないとわかんねえ
んだ?馬鹿か」
ねぇ、なんでそんなに言えるの?努力している
ひとをそこまで言えるのはなぜ?
ふつふつと怒りがわいてくる。
「注意不足で怪我してバスケ出来なくなってる
もんなあ?」
「あのさあ」
自分が思っていたよりも何倍も何倍も冷たい声が
出た。
「あ?」
「努力してる人になんでそんなことが言えるの?
あなたは蓮木くんにそんなことが言えるくらい努力
してるの?」
井口くんと取り巻きは私の勢いに気圧され後ず
さっていく。蓮木くんは驚いて目を見開く。
「私は、蓮木くんが帰ったあとも、復習してる
のも、バスケの授業で1番にずっと練習してること
も知ってる。私は蓮木くんを応援してる。あんた
たちは?何してる?人を妬んで人を貶めて傷つ
けて。馬鹿みたいね」
「っ。。。!帰るぞ!!」
思っていたよりもたくさんの言葉を紡いだ。
あんなふうに蓮木くんが一方的に言われるのは
いやだった。
「あ、ありがとう、俺のために怒ってくれて。」
蓮木くんに言われると急に恥ずかしさが
襲ってきた。
「わ、私言い過ぎたよねえええごめんなさいいい」
穴があったら入りたい。。。顔が真っ赤になる。
蓮木くんはちょっと私に近寄ってささやいた。
「ううん、嬉しかったよ。ありがとう」


