「ほぉ〜人気者の蓮木くんとねぇ〜」



 土曜日。虹湖の遊ぶ日になり、虹湖の家で雑談



タイム。それで前のことを話すと、虹湖はにやにや



が止まらなくなっている。




「別に恋愛感情とかないからね?勘違いしないで





よ?」




 誤解されて学校での立場が変なことになったら



いやだから。ほんとになにもないし。




「わかってますよ〜璃夜さんは恋愛したことない



もんね〜」




 わかっているのかわかっていないのか。。。






「ほんとに分かってる?もお〜」






「わかってるって!人の恋路は邪魔しませんから




ねっ」




 恋路って。。。だからなんもないって!




 そんなことを言って今日の遊び時間は終わり




ました。





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「えっと、ここは、こうしてこう。。。」




 週3の勉強会の時間。順調に蓮木くんもできる




ようになってきて、成長具合にほっこりする。




「夏目漱石。。。」




 国語の範囲に夏目漱石。有名な小説家。



「夏目漱石といえば?」




「えっと、吾輩は猫である?」



「ん、正解!あとは、月が綺麗ですねの告白も



この人ってされてるよね」




 1度でもいいから、この告白をされてみたい。



そんな人がいるかはわからないけど。。。



「ふうん。立月さんはどんな告白をされてみたい?」




 急に振ってくるもんだから飲んでたお茶を吹き出



しそうになった。




「っ!?。。。ええっとまあ、月が綺麗ですねとは言わ



れてみたいかな。いいよって言うのは人次第だけど」




 人による。だけど、人選びすぎだって虹湖に



言われた。しょうがないじゃない。




「へえ〜そんな告白してくれる人いたらいいね」




「まあね」




そうやって今日の勉強会は終わった。




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「すきなひと、ねぇ」




 おふろあがりの自由時間。虹湖や蓮木くんに



言われたから考えてみるけど、思い浮かばない。



私の理想は、誰にでも優しくて、努力家な人。



「ん〜好きになったとて何をするのかな」



 リア充爆発と叫ばれている今だけど、別にいいと



思う。むしろいいことじゃない?どっちかが勇気




出してるんだから。あと単に私がふたりで何をするか




わかんないからすごい。



「いつかわかるかな?」



 今考えても仕方ないことだし、もう寝よ。