私、男の子マネージャーになって、推しアイドルをお守りしますっ!

 監督は言葉を失ったように、しばらくポカンとしていた。
 それから真剣な表情に切り替えて、私の頭からつま先まで、目を皿のようにしてじっと見つめる。
 うわあっ、緊張するなぁ……。
 なんだかオーディションを受けているアイドルになった気分っ……!

「……わかりました」

 監督は考え込むように目を伏せた。
 やっぱり、『ダメです』って断られるのかな……?
 ドキドキしながら待っていると、監督が目を開いた。
そして、私に向かってフッと笑みを浮かべた。